ニューヨーク近代美術館(MoMA)やパリのポンピドゥーセンターなど、世界の主要美術館で日本人写真家の作品をパーマネントコレクションする動きが広まるなど、アートフォトマーケットにおける日本人写真家への関心は年々高まっています。若手日本人写真家の台頭も著しい流れの中で、IMA メディアプロジェクトは、パナソニック株式会社 / LUMIX特別協賛のもと、これからの日本のアートフォトをリードする若手写真家の支援と育成を目指し、2013年より本展示会を企画してきました。毎年パリと東京の二都市で開催し、ご好評をいただき、今年で第4回目を迎えます。過去3年の活動を振り返ると、本企画で紹介してきた写真家たちは、年々活躍の場を広げています。
水谷吉法(2013年・2014年参加)は、アートフォト業界で権威あるオランダの写真雑誌『Foam』が主催する「Talent Call 2014」に選出され、2015年には、IMAより写真集『YUSURIKA』、『COLORS』、『TOKYO PARROTS』を刊行。アントワープ、ロンドン、パリ、北京での個展や、フランス「La Gacilly」など、世界各国のフォトフェア、フォトフェスティバルにも参加しています。またISSEY MIYAKE MEN 2016年春夏コレクションでは、代表作「TOKYO PARROTS」と、「COLORS」によるコラボレーションを行いました。
Kosuke(2013年・2014年参加)は、スイスのギャラリーへの所属が決まり、2014年世界最大の写真の祭典「PARIS PHOTO」に作品が出展されています。
横田大輔(2014年参加)は、2014年5月にアムステルダムのFoam写真美術館で個展を開催し、2015年のロンドンフォトで「John Kobal Residency Award」を受賞、2015年7月に開催されたアルル国際写真フェスティバルの「Another Language」展への参加や、今年世界的に権威のある「Foam Paul Huf Award 2016」を受賞するなど、現在海外で最も注目される若手日本人写真家の一人となっています。
濱田祐史(2014年参加)は、2014年スイスのヴェヴェイで開催された写真フェスティバル「Images」に参加、2015年にアムステルダムのfw:社より写真集『C/M/Y』を刊行しました。 藤原聡志(2015年参加)は、2015年のUnseen Photo Fairで「Outset | UNSEEN EXHIBITION FUND」のショートリストに選ばれ、また2016年4月のPhoto Londonの作品がBLOUIN ARTINFOで「Top Things to See at Photo London 2016」として取り上げられるなど、注目を集めています。
他の作家も続々と活動の場を広げ、活躍し始めています。