LUMIX MEETS BEYOND 2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #5

ニューヨーク近代美術館(MoMA)やパリのポンピドゥーセンターなど、世界の主要美術館で日本人写真家の作品をパーマネントコレクションする動きが広まるなど、アートフォトマーケットにおける日本人写真家への評価・関心は年々高まっています。若手日本人写真家の台頭も著しい流れの中で、IMA メディアプロジェクトは、パナソニック株式会社 / LUMIX特別協賛のもと、これからの日本のアートフォトをリードする若手写真家の支援と育成を目指し、2013年より本展示会を企画してきました。毎年パリと東京の二都市で開催し、ご好評をいただき、今年で第5回目を迎えます。過去4年の活動を振り返ると、本企画で紹介してきた写真家たちは、年々活躍の場を広げています。

水谷吉法(2013年・2014年参加)は、アントワープ、ロンドン、パリ、北京での個展や、フランス「La Gacilly」など、世界各国のフォトフェア、フォトフェスティバルにも参加しています。また今年はアムステルダムのUnseenが主催するアワード「Meijburg Art Commission 2017」のファイナリストにノミネートされています。

横田大輔(2014年参加)は、いま最も注目される日本人若手写真家の筆頭に挙げてよいでしょう。世界的に権威のある「Foam Paul Huf Award 2016」を受賞するなど、現在海外で最も注目される若手日本人写真家の一人となっています。

藤原聡志(2015年参加)は、2016年ベルリンのオペラハウスからの要請を受け、キャンペーン広告のビジュアルを担当。ベルリン市中のあちこちに作品が展開されました。また2017年にはイタリア・ミラノで、プラダ財団による写真と視覚言語のアートスペース「オッセルヴァトリオ(Osservatorio)」で個展を開催しています。

石橋英之は(2017年参加)は、2017年秋に、パレ・ド・トーキョーがキュレーションするLe Fresnoyでのグループ展に参加。

石野郁和(2016年参加)は、2017年の秋にイギリスの出版社MACKから写真集『Rowing a Tetrapod』を刊行予定です。

東加奈子は(2016年参加)は、2017年の秋にモスクワで開催される「7th Moscow International Biennale of Contemporary Art」に参加予定です。

他の作家も続々と活動の場を広げ、活躍し始めています。